“原材料: 牡蠣殻”についてご説明します!

“原材料: 牡蠣殻”について
ご説明します!

2021.05.02

by MASAKI UMEDA

hamada_asobi

皆さんこんにちは!かけはしブルーイングの梅田です。
突然ですが、ASOBIを飲んでくださった皆さま!原材料エリアに“牡蠣殻”と表記がある事にお気づきでしょうか?

「なぜ牡蠣殻?」という疑問の声が多く寄せられていることもあり、今回は、この“原材料 : 牡蠣殻”について詳しくご説明します!

そもそも、なぜビールに牡蠣殻?

私たちの拠点である京都府与謝野町の近隣には日本三景の「天橋立」があります。

天橋立はとても美しい景色の場所ですが、近年、海の中で富栄養化が起こり、牡蠣が大量繁殖し山を作ることで天橋立の景観が悪化したり、腐った牡蠣が悪臭を発生させるという「環境課題」に悩まされています。

富栄養化とは洗剤・農薬・肥料などに含まれるちっ素やリンが原因で海水や川の水に含まれる栄養分が自然本来の状態より増え、植物やプランクトンが大量繁殖してしまう現象です。

栄養が増えるということは良いことのように見えますが、富栄養化により自然の生態系のバランスが壊れてしまうため、海の生物が大量繁殖したり、魚たちが酸素不足で死んでしまうことがあるようです。

私たちは、地元の誇り天橋立をなんとかすべく、この「牡蠣殻」を利活用することで、環境課題解決とビジネスを両立できないか、と考えるようになりました。リサーチする中でいくつか牡蠣殻を利活用した事例を発見しました。

・グランドのライン引き用石灰
・壁に塗る漆喰(しっくい)
・チョーク・ウナギ養殖の水質清浄剤

確かに利活用はできそうですが、かけはしブルーイングの母体会社“株式会社ローカルフラッグ”では、自分達の好きなことやワクワクすることで課題解決に取り組みたい、という想いがありました。
そんな時に出会った地域資源が、与謝野町で栽培しているビールの原料「ホップ」です。

2015年から始まった与謝野町でのホップ栽培、2020年現在では約2トンもの収穫量があり、日本有数のホップ産地としてビールファンに名を馳せています。
もともとビールが好きだったメンバーはそこに着目し、与謝野ホップと天橋立の環境課題の解決を掛け合わしたビール事業の構想を始め、牡蠣殻を活用したビール造りの事例を参考に、私たちも本格的に事業をスタートさせました。

2021年現在、私たちのビールでは主に醸造水の硬度調整剤として牡蠣殻を使用しています。しかし課題もあり、まだまだ私達だけで牡蠣殻の活用方法について調査を進めるには知識量や経験が少ないため、吉備国際大学の農学部醸造学科の皆さまと一緒に開発・研究を進めています。そして、後々は濾過材としても牡蠣殻を活用したいと考えています。

「飲めば飲むほど海が綺麗になるビール」

まだまだスタートしたばかりですが、そんなソーシャルグッドな付加価値もご提供したいと思っています。

素材に触れることの大切さを学ぶ

2021年5月、本格的にビール事業を開始して1年以上が過ぎました。
私たちは与謝野のホップ農家さんのお手伝い「ホップレンジャー」や牡蠣殻の回収など、実際に自分達で足を運び、素材に触れる機会を大切にしています。そこでは、農家さんのこだわりや人柄に触れ学ぶことがが沢山あります。素材に触れることは今後も大切にしていきたいと思っています。

先日、牡蠣殻を「窯で焼く」作業に挑戦しました。

この作業は、牡蠣殻に付着している不純物を焼き付くし、砕きやすくする大切な作業です。与謝野町の陶芸家の方にご無理をいって窯を貸していただき、約1000℃で半日程度焼きました。

この牡蠣殻、最終的には粉末にして使用するのですが、実際に焼き上げった牡蠣殻には少し固さが残ります。確かに握ると粉状にはなりますが、もう少し高温で焼く必要がありそうです。

このように、いざ事業を始めてみると、思った以上にうまくいかない事が多いです。
そんな時、様々なプロフェッショナルの方々にご協力いただき、皆さまのお手元にビールを届けることができています。
そういった方々のおかげで私たちのビール事業は成り立っており、日々感謝の気持ちを忘れていけないと感じています。
そしてこの感謝の気持ちをビールで表現するのが私たちはの役目なんだと思います。
しっかり地元に恩返しできるようなブランドになりたいと今強く思っています!

おまけ
実際に私たちの醸造所ができ、醸造を開始した暁には「ビール酵母の付いた牡蠣殻」が、醸造のたびに出てきてしまいます。この副産物も有効活用できないかと調べてみると…
・ビール酵母はニワトリの産卵を安定させる?
・ニワトリの卵の殻を強くするために牡蠣殻を食べさせる?
といったように、ビール酵母と牡蠣殻は養鶏ととても親和性が高いのでは?、という情報を入手しました。こちらも研究を進めて、将来的には「飲んで食べれば海が綺麗になる?ビールとチキンのセット」なんてものができないか、私たちは既にワクワクしています!

この記事を書いた人
umeda

梅田 優希 (うめだ まさき)

株式会社ローカルフラッグ(かけはしブルーイングの母体)の第一号正社員。かけはしブルーイングでは、丹後地域や京都府内を拠点にお客様との接点を大切に活動中

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